「高畠華宵大正ロマン館所蔵近代日本大衆雑誌図像データベース」は、明治末期から昭和初期に刊行された大衆雑誌37種405冊のうち、表紙・目次・口絵・裏表紙などのメタデータとそのIIIF画像約2000点からなるものです。
このデータベースは、日文研大衆文化研究プロジェクト・大正イマジュリィ学会・高畠華宵大正ロマン館との連携による研究推進活動の一環として構築されました。高畠華宵を中心とする表紙絵・挿絵を含む大衆雑誌のイマジュリィ――イメージ図像を指すフランス語で、挿絵・ポスター・絵はがき・広告・漫画・写真など大衆的な図像の総称――は、大正イマジュリィ学会設立の根幹をなし、大正期の大衆文化の視覚的側面を考えるうえで重要な資料です。また、これらのイマジュリィ資料の公開を通して、美術史・文化史・社会学・歴史学などの多領域にわたる研究に資すること、そして、その魅力を広く一般に伝えることを目的としています。
- 対象資料
- 高畠華宵大正ロマン館所蔵の大衆雑誌37種405冊
- 件数
- 2,513件(うちIIIF画像1,995点)
- 主な特徴
- 約300名の国内作者、約70名の海外作者による図像(非公開のものを含む)とメタデータが含まれています。「コマ作者一覧」(PDF)
- 画像を中心とするデジタル化資料を相互運用かつアクセス可能とするための国際的な枠組みであるIIIF(International Image Interoperability Framework)を採用し、一般の方から世界の研究者まで広く活用されることを目的としています。
- 画像については、著作権保護期間が終了したもの及び著作権者の許可を得たもののみ公開しています。
- 「凡例」(PDF)
- コンテンツ作成
- 高畠麻子(高畠華宵大正ロマン館), 前川志織(日文研大衆文化研究プロジェクト)
- 協力:大正イマジュリィ学会高畠華宵関連データベース制作委員会(山田俊幸, 佐藤守弘, 内村周, 田丸志乃)
- 謝辞
- 本データベースは、国際日本文化研究センター・機関拠点型基幹研究プロジェクト 「大衆文化の通時的・国際的研究による新しい日本像の創出」における研究成果です。